食物残渣の特徴は、その水分量の多さです。
野菜類であれば90%以上が水分で、絞ったコーヒーかすであってもその水分量は65%程度と言われています。
さらに水分を多く含む有機物(食物)は、最近の繁殖などによる悪臭の原因にもなります。
加えて水分量が多いと重量もかさも多いためそれを処理するためには膨大なコストや負担がかかります。
それを最も効率よく処理する方法が、乾燥させるという手段です。
特に多くの食品を取り扱う製造メーカーなどには必須のもので、小規模な事業者であっても、導入するとしないのでは将来的なコストに大きく影響します。
このような食物残渣乾燥機には、製造する原材料から生じる残渣の種類によって、最適な乾燥方法が異なります。
例えば乾燥機のドラムひとつとっても、シングルドラムドライヤーとツインドラムドライヤーといった形式上の種類があります。
固形物であればシングルドラムのほうが安価でコストパフォーマンスが高いですが、液状のものであればツインドラムドライヤーのほうが腐食の原因になりにくく結果的にパフォーマンスが高いということがあり得ます。
また乾燥機を回転させるのか、隙間に入れて乾燥させるかでも方法があります。
隙間に入れる方式の者は乾燥させる面積が低くなるものの粘性のある残渣においても効果的に乾燥できるのが特徴です。
そして乾燥物をどのように再利用するかという点も重要で、乾燥だけでなくその後の工程も確認することがポイントと言えます。